(続)それでも大好きなんです
「ちょっと、彩子危ない!」
「優樹が邪魔なの!」
「え?俺?」
「優樹、玉ねぎ切って!」
「はい!」
「莉子、お湯沸かしといて」
「何つくんの?」
「ちょっと、ちゃんと作るやつくらい把握しといてよ」
「いってー!指切ったー!」
そんな会話をしながら、料理をしてる三人が微笑ましく見えた。
「私たち幸せ者だな」
「バカばっかりだけど」
「だからいいんじゃん!」
私たちは二人で顔を見せあって笑った。