(続)それでも大好きなんです
「あー、ぱぱねてるー」
「おきろー!」
拓哉の耳元で大地が大きい声で叫んだ。
「うるせー」
「ぱぱ、ねすぎ」
「まま、ごはん!」
「あー、はいはい」
私はお弁当を広げた。
「うわー、からあげ!」
「たこさんウインナー!」
2人はすごい勢いで食べた。
「なんかねむたーい」
「みんなでお昼寝しよっか!」
私たちはシートの上に寝っ転がった。
「俺、もう眠たくない」
「拓哉は寝すぎ!」
「ほらー、ぱぱねるよ!」
空に言われて、拓哉は仕方なく寝っ転がった。
こんな些細な毎日が幸せだと思った。