(続)それでも大好きなんです
「奥さんのなんか捨てて私の食べてください!」
こいつ本当に頭おかしいんじゃねーか?
「いらない」
「どうしてですかー?」
「もうさ、本当にやめてくれない?」
「はい?」
「正直迷惑なんだよね。俺には家族がいるの」
「だから別れればいいじゃないですか!?」
「別に別れても、お前なんか好きにならないけどね」
「またまたー。冗談言わないでくださいよー!」
こいつ、くそムカつく。
「もう知らない」
俺は席から立って、どっかに行こうとしたら手を捕まれた。