(続)それでも大好きなんです
───────トン
「へ?今お腹蹴った?」
そう思ったら、またトンってお腹を蹴られた。
この子は、ちゃんと生きてる。
それに大丈夫だよって、なぐさめてくれる気がした。
…よし!
この子のためにも強くならなきゃ。
私はゆっくりゆっくり、ご飯を口に運んだ。
──────────翌日
私は朝早く起きて、朝ご飯を作った。
「お母さん、おはよー」
「夏希、何してんの?」
「昨日ね、赤ちゃんがお腹を蹴ったの!赤ちゃんのおかげで、私は強くなると決意したの。だからね、拓哉と結婚して赤ちゃんが生まれてから困らないように、花嫁修行しなきゃ!」
「夏希…」