(続)それでも大好きなんです
「え!?夏希、俺のこと嫌い?」
「嫌いって言うかめんどくさい」
「え……」
拓哉は拗ねてしまった。
「まぁ、拓哉。元気出せ」
「うるさーい!」
…うん。
拓哉って本当に性格変わった。
隅で拗ねている拓哉の所にいった。
「嘘だよ?拓哉のこと大好きだよ!」
そういうと、すぐに機嫌が直った。
……単純。
昔は私が手の上で転がされている状態だったのに、今は私が拓哉を手の上で転がしている状態。
楽しいからいいんだけどね。
私はこれから、もっともっと幸せになれる。
そう思った。