(続)それでも大好きなんです
────────ジリジリジリジリ
目覚まし時計の音で目を覚ますと、拓哉が私を抱き締めていた。
「ちょっと拓哉ー!」
私は抜け出そうとしても、大きいお腹のせいで、なかなか抜け出せない。
「拓哉ー!」
いくら叫んでも起きる気配はなし。
…こうなったら。
「うっ!お腹が痛いよ……、拓哉ー」
私がそう言うと拓哉が飛び起きた。
「夏希!?大丈夫!?」
「うぅー…痛いよー」
「どうしよう…どうしよう」
あたふたしている拓哉。
こんぐらいにしてやるか…。