(続)それでも大好きなんです
「…もう!拓哉知らない!」
顔を真っ赤にして、うつ向く夏希。
本当に可愛いなって思う。
怒って一人でどっかに言っても必ず、
「拓哉ー!どっちがいいかな?」
って俺を求める。
俺はそれだけで幸せなんだ。
買い物をすませて車に乗った。
「拓哉。お腹減った」
「じゃあ、飯でも食いに行くか」
「うん!」
「何食いたい?」
「うーん。しゃぶしゃぶ食べよう!」
「わかった」
「ねぇ、拓哉」
「ん?」