(続)それでも大好きなんです
「先、風呂入るね」
「……うん」
夏希の元気が少しなくなってる。
俺が怒ってるからか?
…いや、男が帰ったからか?
まぁ、どっちにしろ俺の怒りはおさまらない。
風呂から上がると、バスタオルと着替えが用意してある。
こうゆうときに、"幸せ"を感じる。
気が利くなーって思う。
だけど今の俺には、ただ男といることを隠したいから、やってるようにしか感じない。
着替えてでると、テーブルの上には夕飯がおかれている。
「拓哉、食べるでしょ?」
そう笑う夏希がものすごくかわいい。
手離したくない。