★時の架け橋★ ー誠の背中に恋をした。
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総司「うっ…うぅ…ひどぃですぅ…」



涙で濡れた中性的な綺麗な顔を着物でゴシゴシと拭きながら
隊士に稽古をつけている総司





…を穏やかな微笑みで眼差しをおくっている山南。



こんな山南を見た人は確実に思うだろう



この人は絶対敵にまわしてはいけない



という事を…。




そんな中、美鈴は未だに縁側に座っていた。




……………一体いつまで座っているのだろう。



美鈴「…………」


もうすでに愛次郎の事も、先程の左之の事もましてや泣いている総司の事なんて思ってもいない。




なにも考えず、考えるとしたら…




美鈴(………ねむぃ…)



という言葉だけだ…



そんな美鈴を見て不気味にクスリと笑う一人の男が美鈴に近付いていく。
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