★時の架け橋★ ー誠の背中に恋をした。
はぁ…疲れた…



げんなりとしている美鈴は今、新見のいる部屋の前にいる。



本当に疲れた…


二回も言うのだ。相当疲れたのだろう…



夜桜姉さんに連れてこられた部屋には美しい着物やお化粧をするための道具がズラリと並んでいた。




だいたい想像はつくだろうが美鈴は夜桜に嫌というほど着物を気付けされたり、お化粧をされたりと着飾られた。



そして遂には



夜桜「さぁッ!!更に可憐になったんやし新見はんに見せにいきましょか!!」


美鈴「……なんでですか!?」


夜桜「美鈴ちゃんやったら島原で一番の芸姑より綺麗やでっ!!これやったら新見はんも惚れるに決まってはるわ」



美鈴「そんな気ありませんっ!!」


全否定する美鈴にオホホと上品に笑っている夜桜…


勘違いされてるね…確実に…



夜桜「とにかく、行きましょ!!」



強引に背中を押され無理矢理新見の部屋に行かされた美鈴…



それで今の状況に至る…
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