★時の架け橋★ ー誠の背中に恋をした。
過去に生きる者
~過去に生きる者
私達は土方さんの部屋に向かった。
………私の過去を話す為に。
丞が私の背中を押してくれる。
きっとあの人達なら、私の過去を受け止めてくれる。
沖田さんだって…
……………きっとまた笑顔を見せてくれる。
そう思えば、言いにくい事も頑張って言う事が出来る。
土方の部屋に着いた。
いつもは幹部の楽しそうな声が響いているのに、今はとても静かだった。
山崎「来たで」
そう土方の部屋の方に呼び掛けて、丞はガラリと襖を開けた。
そこには、もうすでに幹部が集まっていた。
皆、美鈴を見て凄く悲しそうにする…
沖田「…………美鈴…さん」
沈黙を破って初めの声をあげたのは、沖田だった。…………名前を呼んだだけだが…
そう言われた途端に美鈴は口を開く。
美鈴「私の過去を知って欲しいんです。
聞いてくれますか…?」