★時の架け橋★ ー誠の背中に恋をした。
そして今、……美鈴さんは嬉しそうに涙を流している。
美鈴「ぁ………ありがとぉございます…」
涙を拭きながら、泣いて赤くなった目を細めて笑う。
本当に良かったです。
そんな時に、山崎君に嫉妬するなんて…
…………私は何とも不純な気持ちを持っているのでしょう。
過去に生きていた美鈴さん。
その美鈴さんが前へ進もうとしているのだ。
美鈴さんの背中を押してあげよう。
早く過去という鎖が取れるように…
美鈴さんが一番に信じている人が、自分ではなくて山崎君でもいいんだ。
美鈴さんを一番に守れなくてもいい…
二番でもそれ以下でもいいから。
私は………………貴方の支えの1つとなりたいです。
そう心に呟き、私は美鈴さんに精一杯の優しい笑顔を見せた。
美鈴さんが安心できるように。
美鈴さんが笑っていられる様に。