★時の架け橋★ ー誠の背中に恋をした。
美鈴「この匂い袋が気にくわなかったんですかね…」




左之「そんなに気にくわねぇかな…コレ…」




只今、美鈴と左之の二人でトボトボと落ち込みながら歩いています…。




匂い袋を手に持ちながら…




それを持って歩くと先程まで左之の事に見惚れていた女子達が溜め息をついている…




見惚れられても困るけど溜め息つかれても困るな…




そんな事を思っているとある事に気が付く。




ついさっきまで左之に見惚れ、匂い袋をみた途端に溜め息をついていた女子達が又もや頬を染めて見惚れている。





………………………。





…………………………何故?





気になって女子の流れを見てみると少し先に誰か居るみたいでその誰かに見惚れているらしい…。





視線を其処にずらす前に聞き覚えのある声が聞こえた。




「あぁっ!!やっと見付けましたっ!!」





「二人で何してんだぁ?逢い引きかっ?」





その声を聞けば誰だかは想像がつく。




………………あいつらが来たらまためんどくせぇ事になりそうだな……。
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