★時の架け橋★ ー誠の背中に恋をした。
美鈴「私の為に……有り難うございます。
皆さんに色々してもらって…私には何も出来る事なんかないのに…」
ついつい本音がでてしまう。
そんな私の発言に、皆さんは怪訝な表情をして首を大きく横に振る。
総司「違いますっ!!美鈴さんにはいっぱい大事なモノをもらってますよっ!!」
永倉「出来る事なんていっぱいあるぜ?」
左之「そうだ。というより……お前が居るだけで俺らは救われるんだよ」
私に…出来る事……。
まだよく分からない。
だけど……今はただ、本物の美しい桜達の生様を見ていよう。
皆の言葉に私の方が救われてるよ…。
美鈴「原田さんっ!!今度はいつもの非番の時の様子教えて下さいね?」
美鈴はもう一度柔らかく微笑んだ。
彼らの力強く、美しい桜とはまた違った…
儚く、凛とした…桜の花びらの様に。