★時の架け橋★ ー誠の背中に恋をした。
土方さんの表情が…………微かに変わった。
その事に気が付いた総司は小さく溜め息をつく。
はぁ……。
やっぱり土方さんは……
恐ろしいですね。
私はそんな簡単に断ち切る事は出来ない。
いつも迷いばかりで自分の意思では動く事が出来ない。
土方さん達が言うから壬生浪士組に入り、幹部として隊務をした。
大阪の力士との乱闘の事も……
ただ皆が力士を斬っていたから斬った。
皆がそれをしていたから……
私も人を斬る。
躊躇や迷いなんてなんにもないです…。
紅い血で目の前が染まったとしても…何も感じない。
だって……何も考えずにただ皆がそうだから…
ちゃんとした理由なんて無い。
皆がやれと言うならそうする。
だから……
今回も……
貴方が芹沢一派を潰すと決心したなら……
私は………
ただ黙って貴方の言うように…
芹沢一派を潰しましょう。