★時の架け橋★ ー誠の背中に恋をした。
美鈴「……丞?」




顔を上げてみると…





呆れた顔をしている……





丞だった。





山崎「ったく……門の前で何しとんねん。」





一端手拭いで門を拭くのを止めて、ちゃんと丞に向き直る。





美鈴「えへへ……丞は行かなかったんだね…」





少し独り言を言ってたのが恥ずかしくて…





話を変えて問う。





そう言えば……





大事な任務なのに……丞は何故此処にいるんだろう……。





良く考えてみたら…丞…




隊務をしている時の真っ黒い忍者服だ…





まじまじと丞の服を見ている私に気づいたのか…





山崎「俺は屯所の警備を任されてんねん。」





そう丞は言った。





なるほどと頷いていると…





丞はキラーンと目を鋭く光らせて………(いるように美鈴は見えました。)





山崎「で……一人でブツブツ言っていたワケはなんやねん。」





そう………痛いところをつかれました。


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