★時の架け橋★ ー誠の背中に恋をした。
少し信じ難くて、本当に少し前に新見さんに聞いたあの言葉かもう一度聞いた。






すると沖田さんが口にしたのはやっぱり新見さんが言っていた言葉で、聞いた途端じんわりと身体中がまるで日向にいるかのように熱くなった。






安堵の気持ちが込み上げる。







沖田さんに必要とされているのが嬉しくて。





新見さんと一緒の事を言う沖田さんは新見さんと同様に傍にいると安心出来て、






私は沖田さんの目をちゃんと見て表情を和らげて笑った。





無意識に上がる口角はいままでに無いほど自然で、こんな風に私は笑う事が出来るんだ。






そう改めて思った。






総司「っ///」





顔をほんのり赤らめて目を見開いて急いで次は総司が美鈴から目線を外す。





先程までどれだけ美鈴が至近距離に居たとしても何も反応しなかったが、急に態度が変わった事に美鈴は不思議に思い首を傾げる。





美鈴「沖田さん?どうしました?」





その言葉に更に顔を茹で蛸の様に赤く染めて総司は必死に言葉を紡ぐ。






総司「違いますっ…別に私は、っ!!」





沖田さんは何かしら考えている様で私の質問の答えは口にせず、自分に暗示をかけるように言葉を発する。





急にどうしたんだろ?
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