★時の架け橋★ ー誠の背中に恋をした。
美鈴「それです!私の荷物です!!」




美鈴(そうだ…合宿の帰りだから服とかも少し入ってるかも…)




総司は美鈴の反応に満足してボストンバックを美鈴に差し出す。



総司「良かったです…
美鈴さん、ずっと元気なかったですし…みんな心配してるんですよ…」




その総司の言葉に美鈴がバックから目を離して総司をみた



美鈴「え…?」




左之から「そうだぜ?みんな心配してたんだ…一人で抱え込むなよ」




美鈴「あの、私のこと疑ってるんじゃないんですか?…」




永倉「そりゃ最初は怪しいって思った。でもここ数日のお前見てたら違うと確信したんだよ。」




美鈴のここ数日の様子は探るようでもなく、どちらかと言えばみんなと壁を作っていた。



それだけじゃない、美鈴の隊士を気遣う心、誰にも媚びず凛としている姿がみんなを引き寄せる。



そんな姿をみて幹部たち全員が間者ではないと思ったのだ。




斉藤「もう疑ってなどいない…心配するのは当然だ。」




美鈴「皆さん…ありがとうございます。」



美鈴は笑顔をむけた。



本当の笑顔とは違うが、偽りではない笑顔を…




その笑顔をみて総司たちは息をのんだ。
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