君と二人で
やっと来た席替え。
やっとこいつとのお別れ。
クラスによって、席替えの方法は様々だが
このクラスの席替え方法は、
くじ引きである。

やっと回ってきたくじの箱は、
残り二枚。最初に取った物を手に取った。

女子たちが次々と名前を書いてゆく中、
自分の番号を確かめた。
「3」
廊下側の前から3番目の席の通路側。
まあまあいい席だった。

そして名前を書きに行く。

すると後ろから、「またかよ」
と声が、振り向くとそう
みんなが思う通り
あいつ。

           *

せきがえ。なんやかんやで結構楽しかった、
この席ともお別れ。
次こそましで可愛い子が座ってくれるかな?
そんな期待をしながら、
自分のとこにくじの箱が回ってってくるのを待った。
残り3枚。(このクラスだけ、一人男子が多い。)
全部をさわり、びビッと来た物を手に取った。
「3」
廊下側か。

隣の奴は?黒板を見るとあいつの名前が。
「またかよ。」
こいつとは腐れ縁か?
そうだったら、もっと可愛い子にしてくれよ。
神様。

「きみがすき。」
夢の中で、クラスの王子様的な子
がでてきた。
「わたしも・・・」
起きた。もう少し見たかった。

朝学校へ行くと、大変なことになっていた。

          *
「きみがすき。」
(はる?)
「おれも・・・。」
ぐっは!
起きた。
なんだこの胸の高鳴りは?
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2人とも夢に流されるようなバカです。
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          *
黒板を見るとそこには、
「山田君・・・」
山田君と私の相合い傘が・・・。
「えーーーーーーーーーーーーーーーーー。」

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