君と二人で

二人の間

「かずま~!」
「ん?」
「お前の好きな奴って、だれ?」

「きみがすき・・・。」
考えるだけで顔が赤くなる。
あのゆめ・・・。

「黒板見て見ろよ!」
声で我に返ると、そこには・・・。
山田?それに・・・。はる!
「えーーーーーーーーーーーーー。」

             *
ゆめだゆめだ。

             *
ゆめだゆめだ。

             *
チャイムが鳴る。みんながあわてて黒板をけし、
席に着く。
かずまにはなしかけても、返事は、来ない。
中休み。

「黒崎!ちょっと。」
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黒崎・・・はるの上の名前。
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「あっはぃ」
山田君に呼び出された。
クラスでは、男子の冷やかしにあった。

非常階段。
山田君に連れてこられた。

「あの・・・。朝のこと気にしなくていいから。」
「朝?あ~あれ?別にっ」
顔が赤くなる。気にするだろ~。普通。
「どうせ、男子の冷やかしでしょう?」
「・・・・・・・・・。」
えっ?違うの?なぜ黙る?そうなんだよははははー。
っていえばいいじゃん。
そのうち、山田君は走って教室へ行ってしまった。
その後きづいたのだが、山田君は私の前の席だった。
ナンだ?あいつ。顔赤くして。俺教科書忘れたのに。
貸してくれよ。山田と何かあったのか?なぁ。おしえろ!
仕方ねぇ。
ぎぎぎぃーーー。机を動かす。
「わりぃ、教科書みして。」
「あ、うん」
はるは教科書を机の真ん中に置き、
黒板を見た後、天井を見た。
俺は、その間にも、ルーズリーフの一枚を取り外し、
紙を書いた。
(やまだとなんかあった?)
(べつになにも・・・。)
(山田のことどう思う?)
(えーふつう。)
(スキか嫌いかで言うと。)
(恋愛感情は・・・てか何で教えなくちゃ行けないの?)
(別に。)

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