君と二人で

突然の別れ

幸せとは続かない物で。
つらいことは、たてつづきにおきるもの。
一番最高だと思っていた、この日さえも
神様は災いをおこした。つらく深いものになる。
でも神様も、悪いこともいいことにかえてくれるのだ。
きっと。
「かずまーーー!」

そう、放課後のことだった。
たまたま、あぜ道を通って山田君と帰った。
少しでも、長く、近くにいたいから。
前を通るのは、そう、あのちび坊主。
かずま。
あぜ道にはいる前の横断歩道。信号はなく、
車の通りは少ないが、スピードを出しやすいので
以前から注意が呼びかけられていた。

そこでおこった。交通事故。
中学生1人。重体で、救急車で運ばれた。

「かずま・・・・。」
「かずまーーーーーーーー。」

あめが降り始めた。
あめのみずで血がどんどん広がる。
やがて、血は水たまりとなり、
血の湖のようになった。

はやとが私を抱きしめた。
「こわい。」
「おれも。」
「かずまが・・・。」
「うぅっ・・・・。」
顔を見るとはやとがないていた。
「はやと・・・。」
どうしてやれることもできなかった。
そう・・・。
一緒に泣くしか・・・・。
はやとが家まで送ってくれた。
「ありがとう」
「うん」
「あとで、電話してもいい?」
「うん。」
「また、あした。」
「また、あした。」
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