夢が咲く場所

「なんだらそーいうことかぁ。」
美恵子は私と友哉をみて笑いながら言った。
「2人とも付き合ったなら早く言ってくれればいいのにー。」
そう美恵子が言ったとき、友哉は
「それは違うだろ。」と否定した。
私はなんだかムッとなったがそのときはスルーしておいた。
なんせ元々いじめられていたのにいじめてた人を好きになるなんてあり得ないって私は思ったから。
でも友哉って格好いいんだよね。
仲良くなってから私は友哉のことを想ったりしたんだけどね、
そうする度に顔が赤くなる。
本当に好きなのかな。いやいや、それはないか。
と、ずっと自分の中で考えることがある。おかげで、
「......な.....ゆ？..........な.ゆ？.........奈夢？」
と、呼ばれても何も気付かない。
「ダメだ。こいつ完全に自分の世界に入ってるよ。」
友哉と美恵子は私をみて苦笑いしていた。