御劔 光の風2
樹の鼓動か自分のものか。規則的な音に浸り暫く身を任せていると、遠くで小さな音が聞こえた。
それはおそらく鳴き声。
カルサはゆっくりと目を開き、音がしたであろう後ろの方に身体を向けた。
振り向いた瞬間に目に入ったのは、黄金の毛並みを持つ狼のような獣。
獣は吠えもせず静かに立ち、真っすぐにカルサを見つめている。
不思議に思い目を細めてカルサは考えてみた。
襲って来るような気配はない。
ここは御劔の総本山、何か関わりのあるものだろうか。
しかしカルサには一つの可能性が浮かんでいた。
まさか、そう思いながらも口を開く。
「ラファル?」
半信半疑で問いかけてみる。
獣はふさふさのシッポを振ってみせ、その反応にカルサは確信した。
「やっぱり、ラファルか!」
喜びの声をあげ、カルサは両手を広げた。
ラファルは迷わずに飛び込んでいく。
それはおそらく鳴き声。
カルサはゆっくりと目を開き、音がしたであろう後ろの方に身体を向けた。
振り向いた瞬間に目に入ったのは、黄金の毛並みを持つ狼のような獣。
獣は吠えもせず静かに立ち、真っすぐにカルサを見つめている。
不思議に思い目を細めてカルサは考えてみた。
襲って来るような気配はない。
ここは御劔の総本山、何か関わりのあるものだろうか。
しかしカルサには一つの可能性が浮かんでいた。
まさか、そう思いながらも口を開く。
「ラファル?」
半信半疑で問いかけてみる。
獣はふさふさのシッポを振ってみせ、その反応にカルサは確信した。
「やっぱり、ラファルか!」
喜びの声をあげ、カルサは両手を広げた。
ラファルは迷わずに飛び込んでいく。