御劔 光の風2
組んでいた手を開いて拳を握る、そしてまた開く、その繰り返しを行い自分自身の身体を確かめた。
「俺は俺だ。たとえ時空を渡って今生きているとしても、カルサ・トルナスと共にオフカルスのカルサトルナスがここにいる。」
「…名前は同じなのね。」
「ナルが名付け親だ。占いで産まれてきた子の正体に気付いたんだろう。同じ名をつけてくれた。」
そう。と呟いた後、リュナはある事に気付いた。
口元に手をやり、まさかの可能性を自身の中で疑う。
「千羅さんたちも、カルサと同じ様に…?」
「いや、リュナと同じ様に先代神官たちの生まれ変わりか末裔だ。俺のように太古の国から何らかの形で今を生きているものを古の民という。」
「いにしえの…。」
リュナはカルサの言葉を素直に受けとめ続けた。
どこまで信じているのか、受けとめているのかは分からない。
視線を下に落とし考え込んでいたリュナが顔を起こし、カルサに向き合って結論を話した。
「つまりカルサは太古の国の皇子で、亜空間に閉じ込めた人を倒す為に今ここにいるって事ね?千羅さんたちは仲間。」
カルサは頷く。
「俺は俺だ。たとえ時空を渡って今生きているとしても、カルサ・トルナスと共にオフカルスのカルサトルナスがここにいる。」
「…名前は同じなのね。」
「ナルが名付け親だ。占いで産まれてきた子の正体に気付いたんだろう。同じ名をつけてくれた。」
そう。と呟いた後、リュナはある事に気付いた。
口元に手をやり、まさかの可能性を自身の中で疑う。
「千羅さんたちも、カルサと同じ様に…?」
「いや、リュナと同じ様に先代神官たちの生まれ変わりか末裔だ。俺のように太古の国から何らかの形で今を生きているものを古の民という。」
「いにしえの…。」
リュナはカルサの言葉を素直に受けとめ続けた。
どこまで信じているのか、受けとめているのかは分からない。
視線を下に落とし考え込んでいたリュナが顔を起こし、カルサに向き合って結論を話した。
「つまりカルサは太古の国の皇子で、亜空間に閉じ込めた人を倒す為に今ここにいるって事ね?千羅さんたちは仲間。」
カルサは頷く。