御劔 光の風2
「ええ…。」
リュナの答えを聞くとカルサは屈んで傍にある草を手に取った。
そして辺りを見回す。
その目に映るのはのどかな風景だ。
「覚えている…草の匂い、風の柔らかさ、水の冷たさも。」
消えそうな声でそう呟いた。
誰に言うつもりはない、自分への会話。
しかしリュナにもラファルにもその声は届いていた。
「リュナ。あまり知られてはいないが、この総本山にはちゃんと名前があるんだ。」
「本当?そういえば総本山っておかしいものね。ここっていつからあるのかしら?」
リュナの疑問にカルサは微笑んだ。
確かに太古の国の神官の末裔が御劔なら、その総本山はいつ出来たのか。
そして誰が作ったのか。
よくよく考えれば不思議なことばかりなのかもしれない。
「答えは簡単だ。」
カルサはリュナの前に立った。
リュナはまっすぐカルサを見つめている。
リュナの答えを聞くとカルサは屈んで傍にある草を手に取った。
そして辺りを見回す。
その目に映るのはのどかな風景だ。
「覚えている…草の匂い、風の柔らかさ、水の冷たさも。」
消えそうな声でそう呟いた。
誰に言うつもりはない、自分への会話。
しかしリュナにもラファルにもその声は届いていた。
「リュナ。あまり知られてはいないが、この総本山にはちゃんと名前があるんだ。」
「本当?そういえば総本山っておかしいものね。ここっていつからあるのかしら?」
リュナの疑問にカルサは微笑んだ。
確かに太古の国の神官の末裔が御劔なら、その総本山はいつ出来たのか。
そして誰が作ったのか。
よくよく考えれば不思議なことばかりなのかもしれない。
「答えは簡単だ。」
カルサはリュナの前に立った。
リュナはまっすぐカルサを見つめている。