御劔 光の風2
風のない嵐はただ雨が降るばかり、この雨を止めなければ被害が拡大する。
カルサがやろうとしている事はリュナがした事と全く同じ事だった。
自然現象を支配するということは自分以上のものと戦うという事、副作用や反射は当然の結果に繋がってくる。
ここにいるリュナが今あてられているように。
「お前はやるなよ?」
全てを見透かした声が後ろからかかる。
カルサは何も言えず、ただ目を大きくして背中で千羅の視線を受けていた。
「どんなに耐え難くても、お前はやるな。」
千羅の口調は強い、おそらく横にいる瑛琳も彼と同じ様な目をしてカルサを見ているのだろう。
背を向けている以上カルサから確認することは出来ないが、すぐに分かることだった。
立場を考え無茶な事をするなと、態度と目で訴えられているようだ。
「愚かだと思うなよ?」
それでも全てを洗い流してしまいそうなこの嵐を止めなければいけない。
稀にみるこの雨は今日さえも流してしまいそうな勢いだった。
カルサがやろうとしている事はリュナがした事と全く同じ事だった。
自然現象を支配するということは自分以上のものと戦うという事、副作用や反射は当然の結果に繋がってくる。
ここにいるリュナが今あてられているように。
「お前はやるなよ?」
全てを見透かした声が後ろからかかる。
カルサは何も言えず、ただ目を大きくして背中で千羅の視線を受けていた。
「どんなに耐え難くても、お前はやるな。」
千羅の口調は強い、おそらく横にいる瑛琳も彼と同じ様な目をしてカルサを見ているのだろう。
背を向けている以上カルサから確認することは出来ないが、すぐに分かることだった。
立場を考え無茶な事をするなと、態度と目で訴えられているようだ。
「愚かだと思うなよ?」
それでも全てを洗い流してしまいそうなこの嵐を止めなければいけない。
稀にみるこの雨は今日さえも流してしまいそうな勢いだった。