御劔 光の風2
「これが終わればすぐに出ていく。」
「どちらへ?」
「ナルの所だ。」
初耳だったナータックは少し焦ったように身体を向き直した。
「失礼致します。」
フレイクは頭を下げると静かに扉を閉めて退室していく。
会話の間も手を動かし続けたカルサの机には別の山が出来ていた。
未処理が決済済みの箱に移っていたのだ。
「早い。」
カルサの裁きが速いのは知っているが、想像以上に早く終わりそうなので驚いた。
「ナータック。」
「はい。」
名を呼ばれナータックはカルサの前に立った。
カルサは数冊の束を差し出し、受け取らせる。
未処理の箱にもう書類は残っていなかった、ならば渡されたこれらは受理できないものだ。
「お預かりします。」
ナータックの言葉を聞いてカルサは立ち上がった。
「どちらへ?」
「ナルの所だ。」
初耳だったナータックは少し焦ったように身体を向き直した。
「失礼致します。」
フレイクは頭を下げると静かに扉を閉めて退室していく。
会話の間も手を動かし続けたカルサの机には別の山が出来ていた。
未処理が決済済みの箱に移っていたのだ。
「早い。」
カルサの裁きが速いのは知っているが、想像以上に早く終わりそうなので驚いた。
「ナータック。」
「はい。」
名を呼ばれナータックはカルサの前に立った。
カルサは数冊の束を差し出し、受け取らせる。
未処理の箱にもう書類は残っていなかった、ならば渡されたこれらは受理できないものだ。
「お預かりします。」
ナータックの言葉を聞いてカルサは立ち上がった。