御劔 光の風2
「避難は現在も進行中です。救助の際に発見したことで報告が。城までの道中、所々ですが地割れが生じておりました。」
カルサの傍らにいたナータックが机の上に広げられている地図を手で指してタルッシュにその場所を示すように促す。
タルッシュは頭を下げるとまた数歩前に出て地図の上を指でなぞった。
「ここと、ここです。」
彼が示した場所にカルサの表情が厳しくなる。
その場にいた者は目を細めて複雑な思いを抱えた。
そこは集落が近い、そして他の集落や城へと通じる道がそんな被害を受けているのだと頭を抱えたくなった。
「川の流れも速い、川の中で救出作業をしている班もありました。それが、ここです。」
皆が予想した悪い方の被害が出始めている。
ふとタルッシュが顔を上げた瞬間に見たものは、平然を装っているが複雑な思いがにじみ出ていたカルサの顔だ。
いかにして安全を守るか、城に避難させる以外にも手段をとっているがそれも更に必要になってくる。
「ナータック、印を付けろ。」
「はい。」
ナータックは筆を取り、地割れ発生場所を地図に記していった。
カルサの傍らにいたナータックが机の上に広げられている地図を手で指してタルッシュにその場所を示すように促す。
タルッシュは頭を下げるとまた数歩前に出て地図の上を指でなぞった。
「ここと、ここです。」
彼が示した場所にカルサの表情が厳しくなる。
その場にいた者は目を細めて複雑な思いを抱えた。
そこは集落が近い、そして他の集落や城へと通じる道がそんな被害を受けているのだと頭を抱えたくなった。
「川の流れも速い、川の中で救出作業をしている班もありました。それが、ここです。」
皆が予想した悪い方の被害が出始めている。
ふとタルッシュが顔を上げた瞬間に見たものは、平然を装っているが複雑な思いがにじみ出ていたカルサの顔だ。
いかにして安全を守るか、城に避難させる以外にも手段をとっているがそれも更に必要になってくる。
「ナータック、印を付けろ。」
「はい。」
ナータックは筆を取り、地割れ発生場所を地図に記していった。