御劔 光の風2
「力を使いすぎただけだ、気を付ける。」
息を吐くように綴る言葉を誰もが息飲む思いで聞いていた。
背もたれに身体を預け、汗だくで息も荒い。
今まで見たことのない衰弱した姿を見せたカルサ、そこに居た者全てが目を疑った。
「お前まさか…嵐を止めようと力を使ってんのか?!」
カルサの状態に気付いた貴未はカルサに詰め寄り両肩を勢いよく掴んだ。
「貴未!」
ナータックが貴未の肩を掴んで引き剥がす。
無言で首を振るナータックに憤りが爆発しそうだった。
信じがたいものを見ているような表情でカルサを見つめる。
「…どうなんだよ。」
そう声にするだけで今の貴未には精一杯だった。
「まあ、な。」
苦し紛れの笑顔に貴未は思わず固まってしまう。
時間がないのも手段が限られているのも分かり切っているが、まさか一番危険な手段を行なっているなんて思いもよらなかった。
自分たちは神ではないからそんなことは出来ないと、してはいけないのだと言っていたではないか。
息を吐くように綴る言葉を誰もが息飲む思いで聞いていた。
背もたれに身体を預け、汗だくで息も荒い。
今まで見たことのない衰弱した姿を見せたカルサ、そこに居た者全てが目を疑った。
「お前まさか…嵐を止めようと力を使ってんのか?!」
カルサの状態に気付いた貴未はカルサに詰め寄り両肩を勢いよく掴んだ。
「貴未!」
ナータックが貴未の肩を掴んで引き剥がす。
無言で首を振るナータックに憤りが爆発しそうだった。
信じがたいものを見ているような表情でカルサを見つめる。
「…どうなんだよ。」
そう声にするだけで今の貴未には精一杯だった。
「まあ、な。」
苦し紛れの笑顔に貴未は思わず固まってしまう。
時間がないのも手段が限られているのも分かり切っているが、まさか一番危険な手段を行なっているなんて思いもよらなかった。
自分たちは神ではないからそんなことは出来ないと、してはいけないのだと言っていたではないか。