御劔 光の風2
カルサの様子を少し冷静になって見れた時、貴未の中に気になっていた事が思い出された。
「まさか、風が止んだ時があったのも…リュナが?」
「だろうな。」
衝撃の事実に貴未は唖然とし、身体の力がみるみる弱まっていった。
禁忌の術といわれている事をためらわずに個々の判断でやってのけた二人、それでも静まることを知らない嵐は永遠のように吹き荒れる。
「馬鹿野郎が…っ!」
言いたいことが山ほどあるし、ぐちゃぐちゃになった感情をなんとかしたいけど時間がない。
貴未はたった一言に怒りももどかしさも全て込めて、次の行動に移った。
「サルス、聖は!?」
「救助部隊を率いて出動した。紅は占者ナルの所だ。」
「隊長が?」
思わず口を挟んでしまったことにタルッシュは急いで頭を下げた。
「君たちの任務は変わらない、聖とは別行動だがそのまま続けてくれ。」
「はい。」
サルスの言葉にタルッシュは敬礼をして答える。
その様子に貴未は苦々しい顔をした。
「まさか、風が止んだ時があったのも…リュナが?」
「だろうな。」
衝撃の事実に貴未は唖然とし、身体の力がみるみる弱まっていった。
禁忌の術といわれている事をためらわずに個々の判断でやってのけた二人、それでも静まることを知らない嵐は永遠のように吹き荒れる。
「馬鹿野郎が…っ!」
言いたいことが山ほどあるし、ぐちゃぐちゃになった感情をなんとかしたいけど時間がない。
貴未はたった一言に怒りももどかしさも全て込めて、次の行動に移った。
「サルス、聖は!?」
「救助部隊を率いて出動した。紅は占者ナルの所だ。」
「隊長が?」
思わず口を挟んでしまったことにタルッシュは急いで頭を下げた。
「君たちの任務は変わらない、聖とは別行動だがそのまま続けてくれ。」
「はい。」
サルスの言葉にタルッシュは敬礼をして答える。
その様子に貴未は苦々しい顔をした。