御劔 光の風2
「陛下。」
リュナはゆっくりと部屋の中に入り、カルサだけを見ながら足を進めていた。
横で貴未がいざという時の為に位置している。
入口付近ではレプリカが心配そうにリュナの後ろ姿を見つめていた。
「寝ていなくていいのか?」
「もしもの時に…私と陛下は近くに居た方が適策だと思いますので。」
リュナの言葉には含むところがあった。
もしも意図的なきっかけだったのなら、それはフェスラの事件を始めとする太古の因縁絡みであるという事。
立ち向かうには一人でも多い方がいい。
リュナはカルサと共にあるともう決めているのだ。
おそらく千羅も瑛琳も救助の為に兵士に化けていないであろうと予想はしている。
「適策か、そうだな。皆、いいか?」
カルサは地図に目を向け、その場にいる者全てに伝わるように少し声を張った。
「この先、私にもしもの事あれば秘書官サルスパペルト・ヴィッジを国王代理とし従う事とする。」
流れるようにさらりと出された宣言に誰もが動揺を隠す事ができなかった。
リュナはゆっくりと部屋の中に入り、カルサだけを見ながら足を進めていた。
横で貴未がいざという時の為に位置している。
入口付近ではレプリカが心配そうにリュナの後ろ姿を見つめていた。
「寝ていなくていいのか?」
「もしもの時に…私と陛下は近くに居た方が適策だと思いますので。」
リュナの言葉には含むところがあった。
もしも意図的なきっかけだったのなら、それはフェスラの事件を始めとする太古の因縁絡みであるという事。
立ち向かうには一人でも多い方がいい。
リュナはカルサと共にあるともう決めているのだ。
おそらく千羅も瑛琳も救助の為に兵士に化けていないであろうと予想はしている。
「適策か、そうだな。皆、いいか?」
カルサは地図に目を向け、その場にいる者全てに伝わるように少し声を張った。
「この先、私にもしもの事あれば秘書官サルスパペルト・ヴィッジを国王代理とし従う事とする。」
流れるようにさらりと出された宣言に誰もが動揺を隠す事ができなかった。