御劔 光の風2
もちろん、貴未もリュナもサルスでさえも予想だにしない突然の宣言に抗議の言葉も詰まってしまう。
「陛下、もしもの事などと…今仰られる意味が分かりません。陛下さえご無理をなさらなければ、そんな。」
「そうだ、何も今言う事じゃないだろ。」
サルスも貴未もカルサの言葉の意図が分からず、周りの者への不安と動揺が広がる事だけを案じて認めるのに戸惑いを示した。
ただリュナだけは、太古の因縁を知る彼女だけは黙ったままカルサを見つめ自分の中で答えを探す。
もしもを示す意味は自分が考えるものと同じならば。
「陛下のお心のままに。」
その言葉と共にしおらしく下げた頭のリュナの姿に誰もが驚いた。
雷神としての言葉だったのだろうか。
何かある、そうに違いないと一瞬にしてその場にいる者に伝わった。
しかしそうは許さないのがいつもの男だ。
「その理由をお聞かせ願えますか?」
ハワードの声が痺れるような威力を持って響く。
「陛下、もしもの事などと…今仰られる意味が分かりません。陛下さえご無理をなさらなければ、そんな。」
「そうだ、何も今言う事じゃないだろ。」
サルスも貴未もカルサの言葉の意図が分からず、周りの者への不安と動揺が広がる事だけを案じて認めるのに戸惑いを示した。
ただリュナだけは、太古の因縁を知る彼女だけは黙ったままカルサを見つめ自分の中で答えを探す。
もしもを示す意味は自分が考えるものと同じならば。
「陛下のお心のままに。」
その言葉と共にしおらしく下げた頭のリュナの姿に誰もが驚いた。
雷神としての言葉だったのだろうか。
何かある、そうに違いないと一瞬にしてその場にいる者に伝わった。
しかしそうは許さないのがいつもの男だ。
「その理由をお聞かせ願えますか?」
ハワードの声が痺れるような威力を持って響く。