御劔 光の風2
神経を研ぎ澄まし、ただ、相手の次の動きを待つしかなかった。
ナータックも、そして向かった貴未もどうか無事であるようにと誰もが強く祈りながら。
その頃の貴未はナータックを目指し、焦る気持ちを走る力に換えて進んでいた。
「西の会議室!西の会議室!!」
爆発音が発生した場所がおそらくナータックの居場所、たった一人の侵入者は赤い目をした術者の男。
爆発音、そしてこの状況におかれた理由を少し考えた。
もやもやする頭の中を一掃しなければ、目の前の事も疎かにしてしまいそうだ。
どれだけ懸命に走ってもよからぬ想像が頭を支配していく。
思考は身体の力を抜いてしまうと分かっているのにどうにもならない自分がもどかしかった。
違う、そんなことの為に考えたんじゃない。
「ああああああーっ!ちくしょう!!」
すべてを振り切るように更に腕を引いて走る速度を上げた。
この階段を下って曲がればあとは一直線だ、手摺りを掴みながら数段飛ばしで下り中間辺りで手摺りを飛び越え階下に着地する。
あとはこの曲がれば。
ナータックも、そして向かった貴未もどうか無事であるようにと誰もが強く祈りながら。
その頃の貴未はナータックを目指し、焦る気持ちを走る力に換えて進んでいた。
「西の会議室!西の会議室!!」
爆発音が発生した場所がおそらくナータックの居場所、たった一人の侵入者は赤い目をした術者の男。
爆発音、そしてこの状況におかれた理由を少し考えた。
もやもやする頭の中を一掃しなければ、目の前の事も疎かにしてしまいそうだ。
どれだけ懸命に走ってもよからぬ想像が頭を支配していく。
思考は身体の力を抜いてしまうと分かっているのにどうにもならない自分がもどかしかった。
違う、そんなことの為に考えたんじゃない。
「ああああああーっ!ちくしょう!!」
すべてを振り切るように更に腕を引いて走る速度を上げた。
この階段を下って曲がればあとは一直線だ、手摺りを掴みながら数段飛ばしで下り中間辺りで手摺りを飛び越え階下に着地する。
あとはこの曲がれば。