御劔 光の風2
しかし曲がる瞬間内側に反対方向から来た人物を巻き込みそうになった。
「うあっ!と、すいません!」
時間に余裕がない貴未はその人物を見る暇もなく会議室に向かっていった。
この辺りはもう煙が充満している。
服の袖を伸ばし、口元を押さえながら走り進んだ。
目を凝らして見るとぼんやりと横たわる人影があることに気付く。
敵か味方か分からない今は慎重になるべきだと貴未は気を落ち着かせた。
しかし侵入者らしき気配は感じられない。
一番最初に見かけたのは仲間の兵士だった。
「おい、大丈夫か!?」
急いで声を懸けても倒れていた兵士は何の反応も見せない。
すでに息絶えていたようだった。
なんてことない小石が落ちる音に背筋が凍る。
辺りを見回して生存者と犯人を確認しようとするが、瓦礫と数人の遺体があるだけだった。
あまりの酷さに口を覆わずにはいられない。
吐き気を我慢しながら貴未はナータックの姿を探した。
「うあっ!と、すいません!」
時間に余裕がない貴未はその人物を見る暇もなく会議室に向かっていった。
この辺りはもう煙が充満している。
服の袖を伸ばし、口元を押さえながら走り進んだ。
目を凝らして見るとぼんやりと横たわる人影があることに気付く。
敵か味方か分からない今は慎重になるべきだと貴未は気を落ち着かせた。
しかし侵入者らしき気配は感じられない。
一番最初に見かけたのは仲間の兵士だった。
「おい、大丈夫か!?」
急いで声を懸けても倒れていた兵士は何の反応も見せない。
すでに息絶えていたようだった。
なんてことない小石が落ちる音に背筋が凍る。
辺りを見回して生存者と犯人を確認しようとするが、瓦礫と数人の遺体があるだけだった。
あまりの酷さに口を覆わずにはいられない。
吐き気を我慢しながら貴未はナータックの姿を探した。