御劔 光の風2
聞こえもしない足音がだんだんと大きくなっているような気もする。
張りつめた空気の中、カルサは静かに目を閉じ神経を尖らせた。
自分の鼓動がやけに大きく聞こえる。
そして。
すぐ近くで誰かが笑った気がした。
「衛兵!入り口から離れろ!」
カルサの声に反応し衛兵が離れようとした瞬間、入り口付近が大きな爆発音と共に崩壊した。
「きゃあっ!」
「衛兵動けるなら退避しろ!サルス後ろに下がれ!動ける者はこの部屋から出ろ!」
とっさにリュナをかばい、それでも視線は入り口付近から離さない。
目でとりあえずの被害状況を確認しカルサは声を張って指示を出した。
カルサには一瞬で相手の厄介さが分かったのだ。
まともに相手をすれば確実に命はない。
ナータックの命も、助けに行った貴未の命も、侵入者がここにいる時点で怪しかった。
サルスにも今までの暗殺者や侵入者やらとレベルが違うこと位分かる。
張りつめた空気の中、カルサは静かに目を閉じ神経を尖らせた。
自分の鼓動がやけに大きく聞こえる。
そして。
すぐ近くで誰かが笑った気がした。
「衛兵!入り口から離れろ!」
カルサの声に反応し衛兵が離れようとした瞬間、入り口付近が大きな爆発音と共に崩壊した。
「きゃあっ!」
「衛兵動けるなら退避しろ!サルス後ろに下がれ!動ける者はこの部屋から出ろ!」
とっさにリュナをかばい、それでも視線は入り口付近から離さない。
目でとりあえずの被害状況を確認しカルサは声を張って指示を出した。
カルサには一瞬で相手の厄介さが分かったのだ。
まともに相手をすれば確実に命はない。
ナータックの命も、助けに行った貴未の命も、侵入者がここにいる時点で怪しかった。
サルスにも今までの暗殺者や侵入者やらとレベルが違うこと位分かる。