御劔 光の風2
強い眼差しのリュナにカルサは頷いて答える。
「だが、その前に行くところがある。」
「行くところ、ですか?」
「ナルのところだ。」
カルサの言葉にリュナは瞬きを繰り返した。
シードゥルサ国の占者ナル・ドゥイル。
多くの者から信頼、支持を受け、確かな力を持つ城付きの占い師だった。
今のカルサの口ぶりからすると、リュナは今からナルのところへ行くということになる。
一体何故、その思いが顔に出ていたのだろう。
カルサは話を続けた。
「ちょっと用があってな。風神として同行してもらいたい。ナルとは初対面か?」
「いえ、以前に一度お会いしたことがあります。」
紅に連れられ、ナルの部屋に行ったことがあった。
あの時は楽な気持ちで行けたが、今回はそうではなさそうだ。
「そうか。今から行けるか?」
「はい、勿論。」
カルサは頷くと視線を扉の方へ向けて外へ促した。
「だが、その前に行くところがある。」
「行くところ、ですか?」
「ナルのところだ。」
カルサの言葉にリュナは瞬きを繰り返した。
シードゥルサ国の占者ナル・ドゥイル。
多くの者から信頼、支持を受け、確かな力を持つ城付きの占い師だった。
今のカルサの口ぶりからすると、リュナは今からナルのところへ行くということになる。
一体何故、その思いが顔に出ていたのだろう。
カルサは話を続けた。
「ちょっと用があってな。風神として同行してもらいたい。ナルとは初対面か?」
「いえ、以前に一度お会いしたことがあります。」
紅に連れられ、ナルの部屋に行ったことがあった。
あの時は楽な気持ちで行けたが、今回はそうではなさそうだ。
「そうか。今から行けるか?」
「はい、勿論。」
カルサは頷くと視線を扉の方へ向けて外へ促した。