御劔 光の風2
自分が結界を見ていても“その時”というものが解らない。
二人の動いた瞬間がスタートなのだと紅は判断をした。
この息を飲む時間がどれくらい経ったのだろうか。
何の前触れもなく、とてつもなく巨大な力が結界の中で放出された。
光が穴の空いた壁から勢い良く溢れる。
それだけで凄まじさが伝わってくるが、その力は空間さえも曲げる力のようだ。
それを抑えろと言わんばかりに、また一つ巨大な力が放出されたのも感じた。
現場にはいないのに感じる風圧に驚きが隠せない。
大きな力のぶつかり合い、その反動で城が揺れるほどなのだ。
時が近付いていた。
驚いている場合ではない、千羅も瑛琳も態勢を低くして身構えた。
力と力の反作用で結界に亀裂が入る。
「行くぞ!」
「ええ!」
亀裂を目掛けて同時に攻撃し、見事結界を破り光が乱れ溢れる中を走り出した。
向かう所はただひとつ。
二人の動いた瞬間がスタートなのだと紅は判断をした。
この息を飲む時間がどれくらい経ったのだろうか。
何の前触れもなく、とてつもなく巨大な力が結界の中で放出された。
光が穴の空いた壁から勢い良く溢れる。
それだけで凄まじさが伝わってくるが、その力は空間さえも曲げる力のようだ。
それを抑えろと言わんばかりに、また一つ巨大な力が放出されたのも感じた。
現場にはいないのに感じる風圧に驚きが隠せない。
大きな力のぶつかり合い、その反動で城が揺れるほどなのだ。
時が近付いていた。
驚いている場合ではない、千羅も瑛琳も態勢を低くして身構えた。
力と力の反作用で結界に亀裂が入る。
「行くぞ!」
「ええ!」
亀裂を目掛けて同時に攻撃し、見事結界を破り光が乱れ溢れる中を走り出した。
向かう所はただひとつ。