御劔 光の風2
「申し訳ありません…。」
「構わん。」
本当に許しているのだろうかと疑いたくなるほど温度を感じられない声だった。
許すというよりも諦めた方が正解なのだろうなと肩を落とすしかない。
そうこうしている内に結構な距離を歩いていたようだ。
城の中の複雑な造り、その最たる場所にナルの部屋がある。
国の重要人物とね機密事項の会話をされることが多い場所な為に、彼女の部屋、つまり占いを行う部屋は重要視されていた。
当たり前だが何度も通っているカルサは迷う事無く進んでいく。
やがて見えたナルの部屋で影が動く、先にそれを気にしたのはリュナだった。
その姿には見覚えがある。
「紅!」
「カルサ、リュナ!なんや、あんたらかいな!ナルに用でもあるん?」
軍服姿の紅が二人を出迎える。
紅の言葉にリュナは疑問符を浮かべるが、カルサはああ、と短く答えた。
ナル・ドゥイルが誰か来ることを予感した為、警護係の紅は外で待機していたらしい。
「構わん。」
本当に許しているのだろうかと疑いたくなるほど温度を感じられない声だった。
許すというよりも諦めた方が正解なのだろうなと肩を落とすしかない。
そうこうしている内に結構な距離を歩いていたようだ。
城の中の複雑な造り、その最たる場所にナルの部屋がある。
国の重要人物とね機密事項の会話をされることが多い場所な為に、彼女の部屋、つまり占いを行う部屋は重要視されていた。
当たり前だが何度も通っているカルサは迷う事無く進んでいく。
やがて見えたナルの部屋で影が動く、先にそれを気にしたのはリュナだった。
その姿には見覚えがある。
「紅!」
「カルサ、リュナ!なんや、あんたらかいな!ナルに用でもあるん?」
軍服姿の紅が二人を出迎える。
紅の言葉にリュナは疑問符を浮かべるが、カルサはああ、と短く答えた。
ナル・ドゥイルが誰か来ることを予感した為、警護係の紅は外で待機していたらしい。