御劔 光の風2
「そんなに…強かったんか?」
聖の言葉に貴未と紅は思わず動きを止めた。
脳裏に浮かぶ残像、今思い出しても何とも言えない気持ちになる。
紅は千羅たちの姿やヴィアルアイたちの戦いを、貴未は見たこともない傷で倒れた兵士や有り得ない戦いの跡を頭の中で蘇らせていた。
「強い。ナルの占いでさえ入り込めへん程の結界やった。それにあの力は…とてつもない威力や。」
「とてつもない?」
聖の声に紅は頷く。
「力と力の干渉で空間を切り裂いたんや。かまいたちみたいな…。」
紅の言葉に貴未は深く頷いた。
腕を組み、記憶を探りながら話すからか視線はどこをとらえているか分からない。
あの見た景色をうまく伝えられず自然と手が宙を舞った。
「確かに…だいたいの兵士は特殊能力を持ってない。なのに単独で壁を爆破させ壊してしまう力を持った人物。」
少しずつあの日の出来事が分かってくる。
すれ違っただけの貴未、遠くからだが姿を見た紅、侵入者に関しては何も分からないが外の状況に詳しい聖。
聖の言葉に貴未と紅は思わず動きを止めた。
脳裏に浮かぶ残像、今思い出しても何とも言えない気持ちになる。
紅は千羅たちの姿やヴィアルアイたちの戦いを、貴未は見たこともない傷で倒れた兵士や有り得ない戦いの跡を頭の中で蘇らせていた。
「強い。ナルの占いでさえ入り込めへん程の結界やった。それにあの力は…とてつもない威力や。」
「とてつもない?」
聖の声に紅は頷く。
「力と力の干渉で空間を切り裂いたんや。かまいたちみたいな…。」
紅の言葉に貴未は深く頷いた。
腕を組み、記憶を探りながら話すからか視線はどこをとらえているか分からない。
あの見た景色をうまく伝えられず自然と手が宙を舞った。
「確かに…だいたいの兵士は特殊能力を持ってない。なのに単独で壁を爆破させ壊してしまう力を持った人物。」
少しずつあの日の出来事が分かってくる。
すれ違っただけの貴未、遠くからだが姿を見た紅、侵入者に関しては何も分からないが外の状況に詳しい聖。