御劔 光の風2
総本山へは御劔として行く、ということはつまり。
「二人で行く、ということですか?」
「そう言っただろう。」
当然の様に言われ、リュナはナルの部屋で聞いたことを思い返した。
風神と行く、それは風神と二人で行くという意味だったのだ。
各世界に一つずつ存在する界の扉、それを集約した界の扉の間に行き総本山へ入ることになるだろう。
おそらく日帰りではない。
そんな長い間ずっと二人で過ごすということは。
「えっ!?」
小さく叫んでリュナは両手を頬にあてた。
「どうかしたか?」
「いっいいえ!」
頬に手を当てたまま首を横に振り、懸命に真剣な表情を作った。
しかしリュナの様子がおかしいのは明白であり、カルサも顔をしかめて首を捻る。
「何だ?」
どう見たって何でもないと言えるような様子ではない。
何を考えているのかと厳しく問うようにカルサはリュナを見た。
「二人で行く、ということですか?」
「そう言っただろう。」
当然の様に言われ、リュナはナルの部屋で聞いたことを思い返した。
風神と行く、それは風神と二人で行くという意味だったのだ。
各世界に一つずつ存在する界の扉、それを集約した界の扉の間に行き総本山へ入ることになるだろう。
おそらく日帰りではない。
そんな長い間ずっと二人で過ごすということは。
「えっ!?」
小さく叫んでリュナは両手を頬にあてた。
「どうかしたか?」
「いっいいえ!」
頬に手を当てたまま首を横に振り、懸命に真剣な表情を作った。
しかしリュナの様子がおかしいのは明白であり、カルサも顔をしかめて首を捻る。
「何だ?」
どう見たって何でもないと言えるような様子ではない。
何を考えているのかと厳しく問うようにカルサはリュナを見た。