御劔 光の風2
考え込むカルサに、またもや貴未はあっけらかんと爆弾発言をした。

「いいじゃん。そのまま叫んでれば、いずれ見つかるっしょ?」

その場に居た者、全員が一丸となって心の中で止めてくれと叫んだに違いない。

何人か声にならず手だけ出ていた。

「その方が早いな。ああ、出動ご苦労だったな。」

「いやいや。直接報告しなくてごめん。」

「構わん、慣れた。」

さらりと突き放すカルサの冷たい言葉に貴未は声をあげて笑った。

そっかそっかと反省の見えない様子にカルサの目が細くなる。

「褒めてはいないぞ。」

「だろうね。」

さらに突き刺すような言葉にも笑ってさらりと交わす貴未。

「隊員は休ませてるよ。俺も今から休もうかと思って。」

「寝ていたんじゃないのか?」

「いんや。飯食ってた。」

あっけらかんと話す貴未にカルサはまた睨むような顔をした。

あの報告を受けてからどれくらい時間が経っているのだろうか。


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