御劔 光の風2
「本当にした時はみんな死んでるって!電気ばりばりーってさ。」
ゾッとするようなことを楽しそうに叫び、けたけた笑いながら貴未は去っていった。
国王直々の極秘調査をしている事と、カルサと対等に話している事から、いつしか「様」が付くようになった貴未。
しかし、何よりの原因はその度胸の良さなのかもしれない。
老大臣に叱られても隠れて舌を出せるような強い心は憧れる者も多いが、別格だと諦める者の方が圧倒的に多かった。
「やっぱり別格だ。」
群衆の中の誰かが呟いた言葉に何人かが頷く。
カルサの叫び声も貴未の笑い声もフェードアウトしていく中、その場に居た者は固まったまま取り残されいた。
そんな影響があることもお構い無く、カルサは相変わらずサルスを捜して城内を歩き続ける。
ちょうど中庭を見渡せるバルコニーにさしかかった辺りで後ろから声がかかった。
「陛下!」
聞き慣れた声にカルサは振り返る。
そこには息切らして駆け寄って来るサルスの姿があった。
「やっと来たか。」
表情を変えずに呟いた。
ゾッとするようなことを楽しそうに叫び、けたけた笑いながら貴未は去っていった。
国王直々の極秘調査をしている事と、カルサと対等に話している事から、いつしか「様」が付くようになった貴未。
しかし、何よりの原因はその度胸の良さなのかもしれない。
老大臣に叱られても隠れて舌を出せるような強い心は憧れる者も多いが、別格だと諦める者の方が圧倒的に多かった。
「やっぱり別格だ。」
群衆の中の誰かが呟いた言葉に何人かが頷く。
カルサの叫び声も貴未の笑い声もフェードアウトしていく中、その場に居た者は固まったまま取り残されいた。
そんな影響があることもお構い無く、カルサは相変わらずサルスを捜して城内を歩き続ける。
ちょうど中庭を見渡せるバルコニーにさしかかった辺りで後ろから声がかかった。
「陛下!」
聞き慣れた声にカルサは振り返る。
そこには息切らして駆け寄って来るサルスの姿があった。
「やっと来たか。」
表情を変えずに呟いた。