御劔 光の風2
カルサも目を細めた。
複雑な思いが身体中を駆け巡っていく。
答えなんて最初から分かっていても、悩まずにはいられなかった。
「もう太古の因縁が動きだしているのは間違いない。早急に動きを見なければ。」
窓の向こうには満天の星空。
カルサは左手をかざし、まるで月を撫でるように手を動かした。
こうしているだけでも思い出される記憶は多く、溢れ出てくるのは真剣な想い。
いつもあるのは、この気持ちだけだった。
「この国だけは譲らない。何があっても守ってみせる。」
この国、シードゥルサはカルサの全て。
友情も愛情も、誇りもプライドも居場所も全てがこの国にある。
絶対に巻き込まない。
自分の呪われた人生を恨むのではなく、それに負けない強さを手に入れる事を過去にカルサは選んだ。
戦う覚悟なんて今更必要はない。
「英琳、千羅。」
「はい。」
複雑な思いが身体中を駆け巡っていく。
答えなんて最初から分かっていても、悩まずにはいられなかった。
「もう太古の因縁が動きだしているのは間違いない。早急に動きを見なければ。」
窓の向こうには満天の星空。
カルサは左手をかざし、まるで月を撫でるように手を動かした。
こうしているだけでも思い出される記憶は多く、溢れ出てくるのは真剣な想い。
いつもあるのは、この気持ちだけだった。
「この国だけは譲らない。何があっても守ってみせる。」
この国、シードゥルサはカルサの全て。
友情も愛情も、誇りもプライドも居場所も全てがこの国にある。
絶対に巻き込まない。
自分の呪われた人生を恨むのではなく、それに負けない強さを手に入れる事を過去にカルサは選んだ。
戦う覚悟なんて今更必要はない。
「英琳、千羅。」
「はい。」