御劔 光の風2
「あの、その…。」
「怒らないから言ってみろって。」
「はい…。」
カルサの目が見守るように優しい。
リュナは掴んだままの手を見つめ、震える気持ちを深呼吸で整えた。
「カ、カルサ。」
一生分の勇気を振り絞って名前を呼んだ。
自分の中だけでも呼び捨てなんかしたことがないのに、本人目の前で口にするなんて卒倒ものだ。
「良し。戻すなよ?」
真っ赤なリュナに対し、カルサは何とも思っていないようだった。
敬語を無くしたことに納得するとカルサは立ち上がる。
また歩き出す、それが分かったリュナも立ち上がった。
しかし緊張しすぎて酸欠になったのか足がもつれて倒れてしまう。
そしてまた服をおもいっきり引っ張り、カルサも巻き添えにしてしまった。
「わっ!」
「馬鹿…っ!」
手を着く前に身体が宙に浮いてリュナは目を開ける。
「怒らないから言ってみろって。」
「はい…。」
カルサの目が見守るように優しい。
リュナは掴んだままの手を見つめ、震える気持ちを深呼吸で整えた。
「カ、カルサ。」
一生分の勇気を振り絞って名前を呼んだ。
自分の中だけでも呼び捨てなんかしたことがないのに、本人目の前で口にするなんて卒倒ものだ。
「良し。戻すなよ?」
真っ赤なリュナに対し、カルサは何とも思っていないようだった。
敬語を無くしたことに納得するとカルサは立ち上がる。
また歩き出す、それが分かったリュナも立ち上がった。
しかし緊張しすぎて酸欠になったのか足がもつれて倒れてしまう。
そしてまた服をおもいっきり引っ張り、カルサも巻き添えにしてしまった。
「わっ!」
「馬鹿…っ!」
手を着く前に身体が宙に浮いてリュナは目を開ける。