御劔 光の風2
まるで金縛りにあったかのように、宮殿を見たまま動かない。
少し違うカルサの雰囲気に、勿論リュナは気付いていた。
「どうしよう、緊張して足が進まない。」
リュナはそう言いながら、心臓をさすって落ち着かせようとした。
深呼吸を何度も繰り返し、苦笑いを見せる。
それは彼女らしくない行動で違和感を覚えたが、カルサはそうかと軽く流した。
ここまで来て足が進まないと言っている場合ではないな。
自分にそう言い聞かせて短く息を吐く。
「行くか。」
「はい。」
リュナは笑顔で答えた。
歩き始めて気付いたのは、宮に続く道路が不思議な力に包まれていること。
まるで手招きされているような、背中を押されているような、くすぐったい感覚に心は和む。
それ以前に総本山自体が優しい力で守られているようだった。
しばらく歩いた先に宮殿に入る門が見えてくる。
木製の背の高い大きな門、その造りは豪華なものだった。
少し違うカルサの雰囲気に、勿論リュナは気付いていた。
「どうしよう、緊張して足が進まない。」
リュナはそう言いながら、心臓をさすって落ち着かせようとした。
深呼吸を何度も繰り返し、苦笑いを見せる。
それは彼女らしくない行動で違和感を覚えたが、カルサはそうかと軽く流した。
ここまで来て足が進まないと言っている場合ではないな。
自分にそう言い聞かせて短く息を吐く。
「行くか。」
「はい。」
リュナは笑顔で答えた。
歩き始めて気付いたのは、宮に続く道路が不思議な力に包まれていること。
まるで手招きされているような、背中を押されているような、くすぐったい感覚に心は和む。
それ以前に総本山自体が優しい力で守られているようだった。
しばらく歩いた先に宮殿に入る門が見えてくる。
木製の背の高い大きな門、その造りは豪華なものだった。