天神学園高等部の奇怪な面々32
「僅かな滞在じゃ、この学園が成り立っている秘密はわかりそうにないな」

頭を掻くフェイレイ。

「どっちみち元の世界に帰る方法も見つかってないしね」

苦笑いするリディル。

そんな二人に。

「ゆっくりしていけばいいじゃん、何ならずっといればぁ?」

学年対抗リレーから戻ってきた遊里が、後ろから肩を組む。

「よぉ遊里、結果はどうだったんだ?」

アリアスの問いかけ。

「雛ちゃん先輩に負けちゃったよぉ!雛ちゃん先輩メチャメチャ速いんだもんっ!」

遊里は膨れっ面になった。

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