天神学園高等部の奇怪な面々32
「えっ、体育祭っ?」
ピョコッと。
幼い少女が、引き戸の外れた教室の入り口から顔を覗かせた。
おかっぱより少し伸びた黒髪を染井吉野の花のピンで留めている。
「ありゃ?」
すぐに駆け寄り、しゃがんで視線を合わせる遊里。
「初等部の子かなぁ?ここは高等部だから、小学生は入ってきちゃ駄目だよぉ?」
黒髪を撫でてやる遊里。
意外と子供の面倒見がいい。
しかし。
「小学生じゃないもんっ!」
軽く地団太を踏む少女。
「私、佐倉 吉野(さくら よしの)っていうんだもんっ!高校1年生だもんっ!」
ピョコッと。
幼い少女が、引き戸の外れた教室の入り口から顔を覗かせた。
おかっぱより少し伸びた黒髪を染井吉野の花のピンで留めている。
「ありゃ?」
すぐに駆け寄り、しゃがんで視線を合わせる遊里。
「初等部の子かなぁ?ここは高等部だから、小学生は入ってきちゃ駄目だよぉ?」
黒髪を撫でてやる遊里。
意外と子供の面倒見がいい。
しかし。
「小学生じゃないもんっ!」
軽く地団太を踏む少女。
「私、佐倉 吉野(さくら よしの)っていうんだもんっ!高校1年生だもんっ!」