天神学園高等部の奇怪な面々32
一方、ここは3年の教室。

「体育祭!それは悪魔の儀式!奴隷達が肉体を躍動させ、この新世界の神、エンリィ・マッドを楽しませる為に傷つけ争い合う禁断の謝肉祭!」

え、違いますよ?

何かいつものように厨二病でアレなエンリィが、元気よく騒ぐ中。

「恥ずかしい発言は放っといて、転校生を紹介するぞー」

担任教師が、廊下で待たせている転校生『達』を呼び寄せる。

まず入ってきたのは、身長165センチ、赤い髪、深海色の瞳の好青年。

傍らにはちょっと勝気そうな女の子も連れている。

「えっと、異世界から来ました、フェイレイ=グリフィノーっていいます。こっちは嫁のリディル」

「「「嫁ぇぇえぇえぇえっ?」」」

ツッコむクラスメイト達。

「異世界では勇者をやってました、よろしくお願いします」

「「「勇者ぁあぁぁあぁあっ?」」」

もう一度ツッコむクラスメイト達。

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