天神学園高等部の奇怪な面々32
「小猿達には構っていられないですよっ!」

文句を言いながら、グラウンドの方へと向かっていくエンリィ。

…そこには、何故かワンコ君とシャランラ先生の姿が。

「ふふふ、待たせたか?犬にシャランラ」

「っ…!」

エンリィの言い草に、ギロリと睨みを利かせるワンコ君。

ご存知の通り、ワンコ君に対して『犬』は禁句。

「あーあ、また蹴られまくっちゃうよエンリィ先輩」

ぷぷぷ、と笑う遊里だったが。

「……」

何も言わぬまま無抵抗の二人。

「もうしばし、そこで待っているですよ、今からミイラ先生に(無理言って)作って貰った、皇帝に相応しい衣装に着替えてくるです」

高笑いを残し、エンリィは一旦去っていく。

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