天神学園高等部の奇怪な面々32
その瞬間。

「……もぉやめだぁあぁあぁぁっ!」

狼の咆哮と共に、ワンコ君がエンリィを振り落とす!

「ぎゃひっ!」

お馴染みの悲鳴を上げ、地面に叩きつけられるエンリィ。

「何をするですか下僕ワンコ!主たる僕を地面に叩きつけるとは!」

「誰が主だ、あぁ?」

怒り心頭のワンコ君。

「お前程度の小者に本気になるのも大人げないと思って、今まで我慢してやってたが…」

シャランラ先生が、右目元の星形の泣き黒子に触れた。

「もうマジギレしちゃおっかなぁ☆」

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